骨粗鬆症-新たなる骨折を防ぐ最新の治療戦略
骨盤、その他の部位の骨折の病態・診断・治療 高齢者脛骨プラトー骨折における内固定とIlizarov創外固定の治療成績の比較・検討
野坂 光司
1
,
阿部 秀一
,
千田 秀一
,
冨岡 立
,
青沼 宏
,
島田 洋一
1秋田市立秋田総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
脛骨骨折
,
内固定法
,
骨板
,
Ilizarov法
,
治療成績
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Tibial Fractures
,
Treatment Outcome
,
Ilizarov Technique
pp.181-185
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012139414
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高齢者脛骨プラトー骨折に対し、プレートによる骨接合術を行った9例(平均72.9歳;内固定群)とIlizarov創外固定器を用いた7例(平均76.1歳;創外固定群)の成績を比較した。Hohlの分類による骨折型は、内固定群でtype Aが1例、Bが1例、Cが3例、Dが3例、Fが1例、創外固定群は順に1例、2例、3例、0例、1例であった。X線評価では術前平均陥没量が内固定群8.3mm、創外固定群9.3mm、最終調査時はそれぞれ1.3mm、1.2mmであった。Hohl & Luckの評価法では、機能的評価が内固定群で優1例、良6例、可2例、創外固定群はそれぞれ3例、4例、0例であった。解剖学的評価では内固定群が優2例、良7例、創外固定群はそれぞれ4例、3例であった。骨密度は若年成人平均値で内固定群60.2%、創外固定群54.6%であった。これらの検討項目ではいずれも有意差がなかった。入院期間は内固定群79.1日、創外固定群47.3日と有意差が認められた。
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