難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 下肢骨折 非感染性脛骨偽関節に対するIlizarov創外固定器による治療成績
大野 一幸
1
,
上村 圭亮
,
行方 雅人
,
岩名 大樹
,
大澤 良之
,
篠田 経博
1大阪船員保険病院 整形外科
キーワード:
偽関節
,
脛骨骨折
,
骨折-開放
,
内固定法
,
再手術
,
術後合併症
,
Ilizarov法
,
治療成績
,
骨癒合(骨折治癒以外)
Keyword:
Fracture Fixation, Internal
,
Fractures, Open
,
Pseudarthrosis
,
Postoperative Complications
,
Reoperation
,
Tibial Fractures
,
Treatment Outcome
,
Ilizarov Technique
pp.198-201
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339600
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
悲感染性脛骨偽関節5例(男2例、女3例、平均年齢48歳)にIlizarov創外固定器を用いた治療を行い、その治療成績や合併症について検討した。骨折部位は脛骨近位骨折2例、遠位骨折3例で、開放骨折3例、閉鎖性骨折2例であった。手術は一期的に骨移植を施行したのは1例、二期的骨移植は1例、ハイドロキシアパタイト移植1例、chipping法1例、内固定を抜釘した後、創外固定器を装着し変形矯正のうえ圧迫した固定1例であった。その結果、創外固定期間は平均124日、経過観察期間は平均267日で、全例に骨癒合が得られた。全例でピン刺入部感染を認めたものの、追加手術は必要としなかった。Bone resultsは全例excellentで、functional resultsは3例がexcellent、2例がgoodであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012