経験と考察
高齢者の脛骨開放骨折に対して初期に創外固定を使用した二期的治療の経験
濱田 知
1
,
丸箸 兆延
,
笹川 武史
,
瀬川 武司
,
森田 保彦
,
中村 琢哉
1富山県立中央病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
脛骨骨折
,
交通事故
,
骨折-開放
,
骨折固定法
,
髄内固定法
,
内固定法
,
骨板
,
再手術
,
死亡
,
性因子
,
骨折治癒
,
補綴関連感染症
,
治療までの期間
Keyword:
Accidents, Traffic
,
Bone Plates
,
Death
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Fractures, Open
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fracture Fixation
,
Reoperation
,
Radiography
,
Tibial Fractures
,
Sex Factors
,
Fracture Healing
,
Prosthesis-Related Infections
,
Time-to-Treatment
pp.17-21
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016136609
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脛骨開放骨折に対する初期治療として創外固定を使用し、二期的治療を行った18例を対象に、65歳以上の高齢者群(E群)6例と65歳未満の若年者群(Y群)12例に分け、その治療経過を比較検討した。その結果、創外固定設置から整復固定術までの待機期間は両群ともに平均3週間程度で、整復固定方法はいずれもプレート固定が多かった。早期術後合併症として感染をE群1例、Y群2例に認めたが、両群間で有意差はなかった。最終術後経過は、E群では1例の死亡を認めたが、残る5例は骨癒合が得られた。Y群では1例が経過観察から脱落し、残る11例は骨癒合が確認された。今回の結果から、脛骨開放骨折に対する創外固定法を使用した二期的治療は高齢者においても有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016