関節周辺骨折 最近の診断・治療
膝関節 脛骨プラトー骨折に対する鏡視下整復固定術の工夫
落合 聡司
1
,
萩野 哲男
,
渡邉 義孝
,
千賀 進也
1国立病院機構甲府病院 スポーツ・膝疾患治療センター
キーワード:
Hydroxyapatite
,
X線診断
,
関節可動域
,
関節鏡法
,
脛骨骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
膝関節
,
最小侵襲手術
,
治療成績
Keyword:
Arthroscopy
,
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Knee Joint
,
Radiography
,
Tibial Fractures
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Durapatite
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.173-178
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044657
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脛骨プラトー骨折に対する鏡視下整復固定術の手術手技を紹介し、同手術施行4例4骨折(男・平均53.8歳)の成績を報告した。骨折型はAO分類B3が3例、C3が1例であった。手術手技は、まず脛骨骨孔作製ガイドであるAcufex Director Drill Guideを用いて陥没した脛骨関節面を含む骨片の中央にガイドピンを刺入し、次いでモザイク様形成術用管状ノミを用いてガイドピンに沿って脛骨中枢骨幹端部から骨の骨皮質を開窓した後、膝靱帯再建術用の骨孔ダイレータを用いて陥没関節面を打ち上げ整復する。そして、整復操作のため作製した骨孔に同径の円柱状連通性多孔体ハイドロキシアパタイトを充填し、スクリューあるいはプレートで骨折部を固定した。術後観察期間平均11ヵ月で、全例術直後の整復位を失うことなく良好な骨癒合が得られた。Holh & Luckの解剖学的評価はexcellent 3例、good 1例、機能学的評価は全例excellentと良好な成績であった。
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