発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016351580
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81歳女性。前頸部圧迫感を主訴に近医を受診、甲状腺腫瘍を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。頸部超音波ならびにCT、穿刺吸引細胞診所見より、紡錘形間葉系腫瘍を考え、甲状腺全摘術+D3b郭清を施行した。その結果、病理組織学的にStage Iの甲状腺孤立性線維性腫瘍と診断された。以後、患者は手術から5年8ヵ月目に肺転移再発が疑われたが、積極的治療を希望せず、症状緩和を図り、3ヵ月後に死亡となった。尚、剖検は家族の意思により施行しなかった。
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