経験と考察
胸膜外孤立性線維性腫瘍の治療成績
渡部 逸央
1
,
穴澤 卯圭
,
矢部 啓夫
,
森岡 秀夫
1東京歯科大学市川総合病院 整形外科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
MRI
,
脊髄腫瘍
,
X線CT
,
軟部組織腫瘍
,
肺腫瘍
,
治療成績
,
孤立性線維性腫瘍
,
胸部CT
,
腹部CT
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Liver Neoplasms
,
Lung Neoplasms
,
Spinal Cord Neoplasms
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Solitary Fibrous Tumors
pp.952-955
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017392527
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外科的治療を行った胸膜外孤立性線維性腫瘍15例(男性10例、女性5例、初診時平均年齢52.1歳)の治療成績について検討した。術後平均経過観察期間43.7ヵ月の結果、発生部位は上肢が4例、下肢が4例、脊髄が4例、体幹が3例で、症状は腫瘤が10例、神経症状が2例、疼痛が2例、無症状が1例であった。大きさは平均7.6cmで、病理学的悪性例は2例であった。手術の際の切除縁は陰性が9例、陽性が6例で、放射線照射や化学療法などの補助療法の併用例はなかった。再発例や死亡例は認めず、遠隔転移は病理学的悪性例の1例にみられた。腫瘍学的転帰はCDF(continuous disease free)が14例、AWD(alive with diease)が1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017