発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014122292
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25歳女。出産後より臍上部の膨隆を自覚した。今回、徐々にこれが増大、疼痛も出現し、CTでは白線ヘルニアが指摘されたため、手術目的で著者らの施設へ受診となった。所見では腹部正中に約2cmの膨隆がみられたほか、腹部CTで臍上部に約10mm大のヘルニア門が認められ、腹腔内脂肪が脱出していた。以後、腰椎麻酔下にて皮膚割線にそって4cm切開し、ヘルニア嚢を周囲組織から剥離したところ、白線上に1cm弱のヘルニア門がみられ、脱出している腹膜前脂肪織を切離、腹膜前腔を剥離後にUPPのリムを腹直筋鞘に縫合固定した。その結果、術直後より疼痛や異物感はなく、術翌日には患者は退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014