発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013197266
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67歳男。下腹部痛を主訴とした。精査後にS状結腸癌と判明したため、腹腔鏡補助下S状結腸切除術を行い、病理結果を含めた総合診断は大腸癌取扱い規約でS、2型、40×32mm、tub1、pSE、ly2、v1、pN1、sH0、cP0、cM0、fStageIIIaであった。術後補助化学療法を行い、再発なく経過していたが、術後3年以上経過後に初回手術時の左下ポートを内側に延長した小開腹部位に結節を触知した。腹部CT所見では筋よりやや高吸収で均一な造影効果を伴う結節を認め、再発結節を疑い腹壁部分切除術を行ったところ、摘出腫瘤の病理診断は腺癌で、大腸癌の局所再発として矛盾しない所見であり、再発手術後5年半経過現在も無治療、無再発で長期生存を得ている。
©Nankodo Co., Ltd., 2013