発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007098920
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83歳女。下血を主訴とした。S状結腸癌による腸重積症の診断で、術中徒手整復後、S状結腸切除術およびfunctional end-to-end anastomosis再建を施行した。病理組織検査所見は高分化型腺癌stageIIIbで、経過良好にて第10病日に退院したが、1年3ヵ月後の定期検査で前回吻合部のS状結腸に腫瘍を認めた。大腸内視鏡検査では肛門縁より25cmに3型腫瘍を認め、生検にて腺癌の診断を得てS状結腸切除術を施行し、Albert-Lembert吻合を行った。摘出標本は病理組織学的に中分化型腺癌stageIIIaであった。経過良好にて第26病日に退院し、16ヵ月経過して再発を認めず外来通院中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007