発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011338687
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67歳女性。排便時出血を主訴に、直腸指診にて直腸左壁の腫瘤が触知され、精査入院となった。注腸造影では下部直腸左壁に隆起性病変がみられ、大腸内視鏡では肛門縁より4cm口側にIsp型の茶褐色の隆起性病変が確認された。以上より、治療として経肛門的腫瘍切除術が行われたところ、病理組織学的に本症例は直腸肛門部悪性黒色腫であったが、術後6ヵ月目に局所・リンパ節再発を認めたため、腹会陰式直腸切断術を施行し、次いで術後はDTIC、ACNU、VCRを使用したDAV療法を3クール行われた。目下、初回術後12年3ヵ月、再手術後11年7ヵ月経過で無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011