発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013159084
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症例1(50歳代男性)。上腹部痛および腹部膨満感を主訴に近医を受診、上部消化管内視鏡、腹部造影CT検査を受けるも異常所見がみられず、著者らの施設へ紹介となった。症例2(60歳代男性)。腹痛と便潜血陽性を主訴に近医を受診、上部・下部消化管内視鏡検査では異常所見がみられず、著者らの施設へ紹介となった。いずれの症例もカプセル内視鏡とダブルバルーン小腸内視鏡検査を行なったところ、原発性小腸癌と診断され、腹腔鏡補助下に小腸部分切除術が行われた。その結果、病理組織診断はいずれもpapillary adenocarcinomaで、病期はそれぞれfStage II、fStage 0であった。術後は症状が改善し、それぞれ術後1年6ヵ月、術後1年4ヵ月の現在、無再発性存中である。
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