発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013159085
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80歳男性。腹痛および嘔吐を主訴に受診となった。所見では2年前の腹痛時に腹部CTでみられたほぼ同部位の小腸内に高吸収域の食塊が確認され、再現性のある何らかの狭窄や索状物の存在、更にCT像から小腸軸捻転を伴う可能性が疑われた。緊急開腹手術を施行したところ、手術所見では捻転や絞扼はなく、餅による食餌性イレウスであった。そのため回腸壁を小切開して異物を摘出し再縫合した。以後、患者は良好に経過し、第21病日目に退院となった。
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