外科医必読 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のすべて
主膵管型IPMNの手術適応と至適術式
渡邊 利広
1
,
木村 理
1山形大学 消化器・乳腺甲状腺・一般外科
キーワード:
術前診断
,
膵切除
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Pancreatectomy
pp.171-176
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013077689
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主膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の明確な悪性度の指標は徐々に明らかにされつつある.びまん性主膵管拡張例では切除範囲が問題になる.われわれの主膵管型IPMNの切除範囲に対する考え方は,(1)膵管内結節隆起がある部位,(2)症状の原因となっている部位,(3)膵管がもっとも拡張している部位を優先順位として考えることであり,原則として膵全摘は行わない方針である.一方,縮小手術(機能温存)による再発(死)は避けなければならない.安全性やquality of life(QOL)を最大限担保しながら,過不足のない術式を症例ごとに選択する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013