IPMNとIPNB
IPMNに対する縮小手術
土川 貴裕
1
,
浅野 賢道
,
中村 透
,
村上 壮一
,
海老原 裕磨
,
倉島 庸
,
中西 喜嗣
,
野路 武寛
,
岡村 圭祐
,
七戸 俊明
,
平野 聡
1北海道大学 消化器外科II
キーワード:
腫瘍再発
,
膵切除
,
腺腫
,
治療成績
,
臓器温存療法
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Adenoma
,
Pancreatectomy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Treatment Outcome
,
Organ Sparing Treatments
pp.1175-1178
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017032234
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膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は手術療法によって比較的良好な予後が期待できる腫瘍であるため,縮小手術が適応となることも多い.画像上,浸潤や所属リンパ節転移を疑わない症例,すなわち高度異型病変までの腺腫症例に限定されるが,そのためには病巣の進展程度を評価する正確な術前診断が必要である.IPMNに対する縮小手術後は,主病変や切除断端の病理診断に応じた適切な間隔でのフォローが必要であると同時に,標準手術例同様,異時性の多発病変の出現や併存膵癌発症の可能性も常に念頭におく必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016