IPMNとIPNB
主膵管型IPMNの治療成績 膵切除範囲と膵全摘の要否について
清水 泰博
1
,
千田 嘉毅
,
夏目 誠治
,
伊藤 誠二
,
小森 康司
,
安部 哲也
,
三澤 一成
,
伊藤 友一
,
木下 敬史
,
植村 則久
,
大城 泰平
,
川上 次郎
,
肱岡 範
,
原 和生
1愛知県がんセンター中央病院 消化器外科
キーワード:
再手術
,
腫瘍再発
,
膵管
,
膵切除
,
膵頭十二指腸切除
,
腺腫
,
治療成績
,
膵管内乳頭腫瘍
,
腹部CT
Keyword:
Adenoma
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Ducts
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Reoperation
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Treatment Outcome
pp.1179-1185
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017032235
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当科では主膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に対し,(1)膵切除範囲:結節は切除し,主膵管限局拡張は拡張範囲切除,びまん性拡張は術前・術中迅速診断で切除範囲を決定する,(2)膵切除断端:術中迅速診断で軽・中等度異型は放置,高度異型は追加切除するが膵全摘は回避,癌では膵全摘することを基本方針とし,術後成績は良好であった.切除47例において初回手術で2例,残膵再発で8例,計10例(21%)が膵全摘となった.二期的膵全摘は,(1)初回手術時に主膵管拡張が膵全体に及ぶ症例,(2)術後に残膵の主膵管拡張が持続・出現する症例が多いのが特徴であった.
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