外科医必読 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のすべて
分枝型IPMNに対する術式決定 縮小手術は可能か
鈴木 裕
1
,
中里 徹矢
,
横山 政明
,
阿部 展次
,
森 俊幸
,
正木 忠彦
,
杉山 政則
1杏林大学 外科
キーワード:
術前診断
,
腺癌
,
腺腫
,
アルゴリズム
,
臓器温存療法
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Algorithms
,
Adenocarcinoma
,
Adenoma
,
Organ Sparing Treatments
pp.177-181
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013077690
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)における縮小手術について概説した.膵に対する縮小手術とは,内外分泌を温存するために切除範囲を縮小させる手術であり,腫瘍の存在部位により術式は多彩である.本来,非腫瘍性病変や良性腫瘍などを対象に行われている術式であるが,低悪性腫瘍であるIPMNに適用すべきか否かは議論も多く,いまだ普及していないという現状もある.IPMNの病態はいまだ解明されていない部分も多く,縮小手術を標準とするにはまだ多くの議論を要すると思われる.根治性を十分に考えつつ,慎重に適応を選ぶ必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013