膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の診療の現況
IPMNの診療方針
與儀 竜治
1
,
肱岡 範
,
水野 伸匡
,
原 和生
,
今岡 大
,
山雄 健次
1愛知県がんセンター中央病院 消化器内科
キーワード:
膵切除
,
膵嚢胞
,
追跡研究
,
分類
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
超音波内視鏡検査
,
腫瘍悪性度
,
待機療法
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Algorithms
,
Classification
,
Follow-Up Studies
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Cyst
,
Practice Guidelines as Topic
,
Endosonography
,
Watchful Waiting
,
Neoplasm Grading
pp.1695-1702
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015121488
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2012年改訂ガイドラインでは,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)主膵管型の主膵管径を>5mmと定義し,10mm以上は切除の適応,5~9mmなら他の悪性の指標がないか精査を行う.分枝型の悪性度指標として"high risk stigmata"と"worrisome features"の二つに分類し,これを用いて分枝型の診療方針をアルゴリズムで示し,切除適応も示された.悪性度評価として画像所見では結節,主膵管径を重視し,嚢胞径,壁肥厚などを総合して悪性度を予測して切除適応を検討している.画像診断所見以外では膵液を用いた組織亜型診断を加味して手術適応を判断することも検討されている.また,IPMNは膵癌発症の危険因子であり,本邦では6ヵ月ごとの経過観察が行われている傾向にある.
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