必読 最新の肝切除(その2)
Back flow perfusion法を用いた門脈腫瘍栓合併肝癌に対する肝切除
木戸 正浩
1
,
福本 巧
,
具 英成
1神戸大学 大学院肝胆膵外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
術中管理
,
腫瘍侵入性
,
超音波診断
,
門脈
,
門脈造影
,
流血中腫瘍細胞
,
生存分析
,
治療成績
,
マルチスライスCT
Keyword:
Hepatectomy
,
Intraoperative Care
,
Liver Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplastic Cells, Circulating
,
Portal Vein
,
Portography
,
Ultrasonography
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Multidetector Computed Tomography
pp.473-479
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010193450
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門脈腫瘍栓が門脈本幹や対側門脈(Vp4)に進展すると、肝機能低下、難治性腹水、食道・胃静脈瘤出血などをきたし、積極的な治療を阻む要因となる。筆者らはVp4進行多発肝癌でも減量肝切除と経皮的肝灌流化学療法を併用する2段階療法で中長期生存が可能になることを報告してきた。また門脈深部まで進展した腫瘍栓はback flow perfusion(BFP)法を用いることで、より簡便・安全に摘出可能となっている。本稿ではBFP法の技術的な要点を概説するとともに、Vp4例27例に対する2段階療法の成績を報告する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010