必読 最新の肝切除(その2)
肝静脈再建・肝切除
斎浦 明夫
1
,
古賀 倫太郎
,
関 誠
,
岸 庸二
1癌研究会有明病院 消化器外科
キーワード:
肝静脈
,
肝切除
,
空腸
,
血管外科
,
治療成績
,
血管移植
,
肝円索
Keyword:
Round Ligament of Liver
,
Hepatectomy
,
Hepatic Veins
,
Jejunum
,
Vascular Surgical Procedures
,
Treatment Outcome
,
Vascular Grafting
pp.480-485
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010193451
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肝静脈再建において、肝細胞癌は画像的に肝静脈に接していても剥離可能なことが多いが、大腸癌肝転移のような腺癌は断端癌陽性となることがあるので無理な剥離はせず合併切除したほうがよい。合併切除した肝静脈はうっ血領域が広範囲の場合、再建を検討する。環状切除の場合における直接吻合およびグラフト間置、楔状切除の場合のパッチ再建がある。この際使用するグラフトはサイズに応じてさまざまな種類があるので、長所と短所を考慮に入れ選択する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010