再発大腸癌の診断・治療 最近の進歩
治療 外科治療 大腸癌肝転移に対する肝切除後の評価
高橋 慶一
1
,
松本 寛
,
山口 達郎
,
中野 大輔
,
鈴木 陽三
,
岩崎 善毅
,
大橋 学
,
布部 創也
,
岩永 知大
1東京都立駒込病院 外科
キーワード:
感度と特異度
,
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
MRI
,
腫瘍進行度
,
大腸腫瘍
,
門脈造影
,
生存分析
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
Ferumoxides
Keyword:
Hepatectomy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Liver Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Portography
,
Sensitivity and Specificity
,
Colorectal Neoplasms
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
pp.843-850
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008287707
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大腸癌肝転移に対する肝切除術は、肝転移に対する治療として確立している。しかし、切除の適応については、診断方法に明確な規定がないのが現状である。SPIO(superparamagnetic iron oxide)-MRIや経動脈的門脈造影下CT(CTAP)を行い、微小肝転移の診断をして、肝切除の適応を判断すべきである。肝転移切除が可能でも、切除の意義があるかどうか判断するためには、スコアリングシステムやgrade分類を用いて評価することは重要である。複数回肝切除は切除可能なら積極的に行うべきである。切除不能肝転移に対する術前化学療法併用肝切除術は、延命効果を認め、新たな治療戦略になると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008