門脈と脾臓のup date
門脈 門脈圧亢進症合併肝癌の治療
福本 巧
1
,
冨永 正寛
,
具 英成
1神戸大学 大学院肝胆膵外科
キーワード:
Indocyanine Green
,
肝切除
,
肝機能検査
,
肝臓腫瘍
,
脾機能亢進
,
放射性核種イメージング
,
門脈
,
門脈圧亢進症
,
流血中腫瘍細胞
,
Technetium Tc 99m DTPA Galactosyl HSA
Keyword:
Hepatectomy
,
Hypersplenism
,
Hypertension, Portal
,
Indocyanine Green
,
Liver Function Tests
,
Liver Neoplasms
,
Neoplastic Cells, Circulating
,
Portal Vein
,
Radionuclide Imaging
,
Technetium Tc 99m DTPA-galactosyl-human Serum Albumin
pp.36-43
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010069043
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肝癌は背景に肝炎ウイルスによる慢性肝炎、肝硬変を高率に合併し、癌そのものに加えて肝実質細胞の脱落による肝機能障害や門脈圧亢進による食道・胃静脈瘤、脾腫による血小板減少が治療を阻む要因となっている。したがって治療に際しては背景疾患の評価と対策が重要となる。近年、肝予備能と癌の進展度に着目して国内外で治療ガイドラインが提唱されているが門脈圧亢進症に対する対策は示されていない。本稿では門脈圧亢進症合併肝癌の治療に特有な問題点に加えて最新の肝癌治療選択について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010