発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004282799
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門脈本幹腫瘍栓合併肝細胞癌切除10例の長期予後について検討した.その結果,1)5年累積生存率は44.4%と病態に比し良好であるとともに,腫瘍栓が門脈1次分枝以降に限局している例と差を認めなかった.2)門脈内腫瘍栓合併例の切除は術後高率に肝内多発癌遺残あるいは多発再発を認め,これに対する治療の効果が予後を左右していた.3)肝動注化学療法はこの点において予後向上に貢献しているものと考えられた.4)切除の適応に関して術前因子からは明らかなものは見出せなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004