発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006291060
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大腸癌肝転移および肺転移に対する標準治療は完全切除である.肝転移切除に関する現在の討議点は 1)肝切除術式は部分切除か,系統切除か, 2)同時性肝転移に対する切除時期, 3)転移個数・大きさからみた切除適応, 4)他臓器転移例の対応, 5)肝門部リンパ節郭清, 6)切除断端距離, 7)補助療法,などである.切除不能例に対してはneoadjuvant chemotherapy,門脈塞栓,凝固療法などを取り入れて切除可能状態とする工夫がされている.肺転移切除に関する問題も肝転移と同様であるが,切除術式については,胸腔鏡手術や凝固療法などの低侵襲手術が取り入れられている
©Nankodo Co., Ltd., 2006