発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006291061
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腸癌に対する腹腔鏡手術と開腹手術のいずれにおいても,腹腔内操作は,手術の基本に違いがあってはならない.しかし,腹腔鏡手術の特殊なアプローチは,これまでの開腹手術では,経験のしなかった相違がある.全体像の把握がむずかしい狭小な操作空間では,視野展開がもっとも重要である.感触のない鉗子操作によるリンパ節郭清は,細心の注意と無血操作が要求される.近年,腹腔鏡手術の弱点を補う器械の進歩も目覚ましい.大腸癌へのアプローチと腹腔鏡手術の問題点の現況について述べる
©Nankodo Co., Ltd., 2006