大腸癌肝転移に対する治療
大腸癌肝転移治療の新たな展開
安野 正道
1
,
杉原 健一
1東京医科歯科大学 大学院がん治療高度専門家養成プログラム
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
アジュバント化学療法
,
集学的治療
,
ネオアジュバント療法
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Combined Modality Therapy
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Neoadjuvant Therapy
pp.115-122
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010107216
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肝転移に対して治癒を期待できる治療法は肝切除である。近年、化学療法の進歩によって、高度肝転移例に対して転移巣の大きさ、数を改善(ダウンステージング)させて肝切除を行うことが可能になった。門脈塞栓術や局所焼灼治療も肝切除の適応拡大に貢献している。肝転移治療は、手術を中心に化学療法、局所焼灼治療を駆使した集学的治療戦略が展開される新しい時代に突入している。課題も多いが、その様はドラマティックとさえいえる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010