発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005262479
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61歳女性.患者は上腹部腫瘤および腹痛を主訴に,精査加療目的で入院となった.入院時,著明な炎症反応と高度貧血を認め,腫瘍マーカーはCEA,CA19-9が高値を示した.注腸造影では横行結腸の中央に高度狭窄所見を認め,腹部CTにて右上腹部に巨大な腫瘤を確認し,開腹手術を行った.手術所見にて横行結腸癌と診断のもと,右半結腸切除,D2郭清,胆嚢合併切除を施行した.その結果,切除標本では横行結腸に最大径17cmの巨大な2型腫瘍が認められ,病理組織学的に大腸粘液癌Stage IIIaと診断された.術後,MMC 10mg静注/週を3回施行し,術後40日目に退院となった.術後6ヵ月経過した現在,再発はみられていない
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