発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008366270
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62歳男性。患者は近医にて貧血を指摘され、著者ら施設へ紹介となった。精査の結果、上行結腸癌および多発肝転移と診断され、一期的根治術は不可能と判断した。上行結腸癌に対する右半結腸切除術およびD3郭清、胆嚢摘出術後、5-FUによる肝動注化学療法を開始したところ、多発肝転移の縮小傾向を認め、手術にて肝転移を完全切除することが可能であった。術後はl-LVの静注点滴、CDDP、5-FUによる肝動注療法を施行し、肝動注リザーバー閉塞後は全身化学療法としてmFOLFOX6、FOLFIRI投与が行なわれた。その結果、初回手術より約1年8ヵ月経過現在、再発徴候は認めず、経過は良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008