発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002040635
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78歳男.右臀部痛出現後,血圧が低下し,肛門よりやや変色した腸管の脱出が認められた.上腸間膜動脈閉塞症を疑い,開腹したところ腹部動脈瘤の破裂と判断され,閉腹後緊急搬送された.再開腹時,右総腸骨動脈から内腸骨動脈にかけ動脈瘤が存在し,既に破裂していた.人工血管にて右外腸骨動脈を再建したが,腸管の色調が変化せず,術中大腸内視鏡検査を施行したところ,虚血でなく血腫形成によると考え,腸切除は行わなかった.術後は腹腔内,後腹膜腔内膿瘍形成やMRSA肺炎を併発したが,腸管系のトラブルなく術後3ヵ月で退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001