発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002040683
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72歳男.過去に単純性イレウスを繰り返す為CTを施行したところ,左腎静脈の近傍に傍大動脈リンパ節と思われる腫瘤を指摘され入院となった.入院時の検査結果より,傍大動脈リンパ節転移を伴う小腸悪性腫瘍,特に悪性リンパ節を疑い,狭窄解除によるイレウス症状の改善を目的に開腹術を施行した.2ヶ所の回腸部分切除を行ったが,傍大動脈リンパ節転移巣は周囲への浸潤性発育の為可動性は不良であり,悪性リンパ腫が強く疑われた為,術後化学療法を考慮し摘出しなかった.最大径7cmあった傍大動脈リンパ節転移巣は,化学療法施行後には1cmに縮小した.術後約2年経過した現在,緩解状態である
©Nankodo Co., Ltd., 2001