発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004170419
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腹部大動脈瘤手術をすすめる際に,下腸間膜動脈・内腸骨動脈をどう処理するかは必ず考えねばならない問題である.これらの血管の不適切な結紮・切離は重篤な遠位結腸虚血を招くことがあり,その再建の要否は常に論議となっている.腹部大動脈瘤例の腸管血行構成には多様性があり,腸管虚血予防のためには画一的な術式にとらわれることなく症例に応じた分枝再建を行うことが必要であるが,その判断は必ずしも容易でない.そこで,著者等が開発した経肛門的直腸内ドプラ法による腸管血行の分析結果を示し,それに対応した術式の選択について述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2004