発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186591
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77歳男性。発熱、背部痛、呼吸困難を主訴に、大動脈弁閉鎖不全症(AR)の増悪に伴ううっ血性心不全と診断のもと、保存的治療にて心不全症状の改善を得た後、ARの手術目的で心臓血管外科へ入院となった。所見では炎症反応の上昇がみられたが、抗生剤の投与にて陰性化した。経食道心エコーにて無冠尖瘤穿孔によるARと診断後、大動脈弁置換術が行われた結果、病理組織学的には感染性心内膜炎に伴う無冠尖瘤穿孔によるARとであった。以後、経過は良好で患者は術後第16病日目に独歩退院となったが、退院後1ヵ月間は抗生物質の投与が継続された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013