発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186578
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46歳男性。発熱を主訴に精査にて大動脈弁位PVEおよび弁輪部膿瘍と診断された。治療として凍結保存同種大動脈弁を用いた大動脈基部置換術が予定されたが、入院時より補液、抗生物質の投与を開始するも、播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併した。そのため第4病日目よりthrombomodulin-α(rTM)が導入され、第6病日にDICおよび臨床症状の改善が得られた。以後、rTMの投与を終了し、第8病日目に手術を施行、術後の経過は良好で、目下、術後1年6ヵ月経過で再燃はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013