発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186584
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61歳男性。突然、一過性の左半身麻痺と意識障害を発症し近医を受診、CTにてStanford A型急性大動脈解離(AAD)を指摘され、著者らの施設へ救急搬送となった。搬送時、右上肢の疼痛と冷感が認められたが、脳神経学的異常所見はなかった。そこで、AADに対し緊急手術を行い、大動脈修復後に順行性送血へ切り替えたが、頸動脈血流は回復しなかった。以後、腕頭動脈を剥離したところ、依然、偽腔が高度に拡張していることが判明したため、右頸動脈からの直接送血に変更した。その結果、経過は良好で、患者は術後16日目に軽快退院なった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013