急性大動脈解離の外科治療
治療戦略 急性A型大動脈解離に対する治療戦略 術後QOLの向上をめざして
金田 幸三
1
,
西脇 登
,
長門 久雄
,
平尾 慎吾
,
平間 大介
,
森嶌 淳友
1近畿大学医学部附属奈良病院 心臓血管外科
キーワード:
心タンポナーデ
,
生活の質
,
大動脈瘤
,
動脈瘤-解離性
,
脳虚血
,
脳循環
,
大動脈置換術
,
脳分離体外循環
Keyword:
Aortic Aneurysm
,
Cerebrovascular Circulation
,
Aneurysm, Dissecting
,
Cardiac Tamponade
,
Brain Ischemia
,
Quality of Life
pp.273-278
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007205496
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急性A型大動脈解離に対する治療成績を検討した。対象は1999年11月~2005年12月までに急性期手術を行った114例(男性52例、女性62例、平均年齢64.9歳)で、術式は上行置換57例、上行・部分弓部置換16例、上行・全弓部置換11例、上行・弓部・elephant trunk併用30例であった。また、平均値で体外循環時間は249分、心筋虚血時間は129分、循環停止時間は56分、選択的脳灌流時間88分、最低直腸温20.9℃であった。病院死亡は9例(7.9%)で、内訳は血行再建後症候群にからむ1例、MRSA肺炎、腸管壊死、不整脈各1例、低心拍出量症候群5例(人工心肺装着前破裂4例、術前からの高度ショック1例)であった。
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