発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186585
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著者らが経験した胸部食道癌術後乳び胸8例(男性6例、女性2例、平均年齢65歳)について検討した。その結果、手術終了から乳び出現までの期間は平均2.8日で、全例が経腸栄養開始後に認められた。治療内容は全例に経腸栄養の中止、中心静脈栄養管理などの保存的治療を行い、うち4例にはoctreotideを使用した。手術治療は4例に行い、開胸下が2例、胸腔鏡下が2例であった。手術治療群と非手術治療群に分け、経口摂取開始までの期間と術後在院日数を比較したところ、手術治療群ではそれぞれ平均16.7日、平均44.3日であったのに対し、非手術治療群では平均35日、平均56日であり、手術治療群で早期経口摂取開始、早期退院が可能であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013