発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013098755
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
上行大動脈拡大を伴った先天性二尖弁の狭小弁輪例に対して、弁輪拡大と上行大動脈置換を同一グラフトで行うという新たな術式を施行し、良好な結果が得られたので報告した。本術式では縫合線が1本になり、従来法(パッチによる弁輪拡大と上行大動脈置換をそれぞれ別のグラフトで行う方法)に比べて出血のリスクを減らすことができた。特に、最も出血リスクが高い「パッチ/グラフト/自己組織」の三者の吻合部を作らずに済むことは大きな利点であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012