発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013098756
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自然気胸の手術においては、原因となっている嚢胞を自動縫合器で切除した際、切離線近傍に新生嚢胞が生じることが報告されるようになり、その防止目的で吸収性シートによる被覆術が行われるようになってきた。著者等はその術式として、鏡視下にシート中心部を1点縫合固定する方法を2010年2月から施行しており、良好な成績が得られているので報告した。これまでに施行した57例中、気胸の再発を3例(5%)に認めているが、このうち再手術を行った2例ではいずれも術中所見から肺とシートとの固着性に問題はないことが確認されており、被覆部位以外の場所での新生嚢胞が再発の原因であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012