発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013098754
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Leriche症候群に対する解剖学的再建術後に再閉塞した症例で、手術適応の虚血性心疾患を伴っている患者に対して、上行大動脈-両側大腿動脈パイパス術と冠動脈バイパス術を同時に施行した1例(63歳男)を報告した。手術での大動脈遮断時間は62分、体外循環時間は140分、出血量は1065mlで、術直後に散発性脳梗塞を認めたものの、それ以外は経過良好であり、術後35日目に退院となった。本例のような開腹既往のあるLeriche症候群患者の再手術において、上行大動脈からのバイパスは非解剖学的再建ルートの一つとして有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012