発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005089243
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1998~2002年に行った大動脈二尖弁手術26例について,二尖弁の形態,弁輪径,人工弁の選択,上行大動脈径などを調査し,同時期の非二尖弁大動脈弁手術例94例と比較した.術前心エコーで計測した弁輪径は非二尖弁群と有意差を認めなかったが,手術にさいしては十分なサイズの人工弁が挿入できず,supraannular typeの人工弁を使用せざるをえない症例が多かった.上行大動脈径は非二尖弁群に比べて有意に大きく,45mm以上の拡大を示す症例の頻度は非二尖弁群の約2倍であった.これらの特徴は二尖弁例の中でもとくに縫線(-)例において顕著であった
©Nankodo Co., Ltd., 2004