発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010054012
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
62歳女。乳癌に対する左乳房温存術の1年後、胸部CTにて右下葉S9の胸膜直下に1cmの辺縁整な結節影を認めた。鑑別診断として、肺内リンパ節や炎症性肉芽腫、良性肺腫瘍、転移性肺腫瘍などが考えられ、胸腔鏡下に手術を施行した。右下葉S9胸膜表面に黄褐色調の結節を認め、部分切除を行い、術中迅速診断で悪性所見を認めなかったため部分切除で終了した。病理所見は成熟脂肪よりなる境界明瞭な結節であり、核異型や脂肪芽細胞は認めなかった。術後経過良好で2日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009