発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011106148
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56歳男。胸部X線上異常陰影を主訴とした。以前より巨大肺嚢胞を指摘されていたが、他疾患加療中に胸部X線上異常陰影を認め、血液生化学的検査では腫瘍マーカーCEAの上昇を、また肺機能検査では軽度低酸素血症、閉塞性障害を呈した。胸部X線、CTでは左上肺野に巨大嚢胞と嚢胞内の腫瘍性病変を認め、胸腔鏡下に手術を行ったところ、嚢胞壁に約20mmの腫瘤性病変を確認、腫瘍生検にて腺癌と診断された。左S1+2区域切除、リンパ節郭清術を行い、病理組織学的な診断は低分化型腺癌pT1N0M0P0D0PM0E0、病理病期IA期であり、術後肺機能は改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011