発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010186382
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74歳男。主訴は胸部X線上異常陰影であった。7年前より前立腺癌の診断で内分泌療法を継続していた。造影CTでは左肺下葉S8に胸膜嵌入を伴う境界明瞭な腫瘤を認め、経気管支肺生検では腺癌で前立腺特異抗原(PSA)陽性であったため、前立腺癌肺転移と診断した。PET-CTで肺病巣以外の転移を認めなかったため胸腔鏡補助下楔状切除術を施行し、術後第12病日に退院した。2ヵ月後に高感度PSAの上昇を認めたためDEC化学療法を2コース施行し、肺切除から5ヵ月経過現在通院中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010