【DLN事例報告】
3(看護実践)透析困難を繰り返したファブリー病透析患者の自己管理指導からの学び
西村 明子
1
1名古屋セントラル病院血液浄化センター
pp.83-85
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200008
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Ⅰ.はじめに
今回,ファブリー病を基礎疾患にもつ患者が,毎回過剰な体重増加による除水過多で透析困難を繰り返した末に急死した事例を経験した.この事例を再度分析し,実施した看護を振り返ると,患者に安定した透析を提供したいとの思いから取り組んだ自己管理指導が,いつの間にか自己管理不良患者というレッテルを貼り,患者の思いから離れ,医療者本位の指導であったことに気づいた.この事例を通して,自己の看護実践を見つめ直し,患者を知ることの大切さを学んだので報告する.
なお,公表にあたっては個人が特定されないように配慮した.また,本人の死去により同意を得ることができず,家族と連絡をとることも困難であったため,施設内の倫理審査において公表の承認を得た.
Copyright © 2014, JAPAN ACADEMY OF NEPHROLOGY NURSING. All rights reserved.