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編集後記
中村 春基
pp.764
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203447
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「ADL・IADLアプローチ再考」いかがだっただろうか.従来のADL・IADLに対する作業療法とは一味違った印象をもたれたことと思う.何が違うか? いずれのテーマも,2001年にWHOで採択されたICFの概念を基にした作業療法を,ADL・IADLの姿を借りて表現しているところであると思う.そのような意味では,ICFをいかにして臨床に活かしているかのチャレンジが表現されているともいえる.読者には,ぜひ,そのような視点で再読いただき,その感想や意見をお寄せいただければ,本テーマについての作業療法がさらに発展すると思う.
一方,他職種からは,「これからは作業療法の時代.活動と参加をど真ん中に据えて取り組むのはOTでしょう!!」等,力強いエールいただくことが多い.しかし,読者の皆様,いかがだろうか?ICFが日本に導入されたとき,これで作業療法は安泰だと思ったが,先の他職種からの期待とは裏腹に,心身機能構造に偏った作業療法,病院・施設とじこもり作業療法等,揶揄する言葉も多く聞く.
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