連載 食べる楽しみを支える 実践編・第3回
「その豆移し,食事動作改善に役立っていますか?」—リハビリ室で行う食事動作訓練の視点
佐藤 彰紘
1
Akihiro Sato
1
1目白大学
pp.554-558
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202123
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はじめに
前回の食事姿勢に引き続き,食事動作はOTが介入することの多い食事の要素です.OTの食事動作介入は,実際の食事場面で行うものとリハビリ室で行うものがありますが,本稿ではリハビリ室で行う食事動作への介入について説明をします.
タイトルにあるように食事動作訓練というと,豆やスポンジ等を左右のお皿間で移動する訓練や,その操作速度を評価指標とした研究が多く行われています1).しかし,この訓練は,ポイントを押さえなければ実際の食事動作とまったく異なるものになり,食事動作改善の役には立ちません.今回は,リハビリ室で行われる豆移し訓練等の効果を高める実践ポイントについて説明します.
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