研究の想い出
光陰に移されて
吉川 春寿
1,2
1東京大学
2女子栄養大学
pp.307-314
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902972
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□大学まで□
研究の想い出など書くほどの年齢でもないのに,創刊以来編集に関係していた本誌に執筆を依頼された。光栄の至り,といつてよいのかどうか,少なからず複雑な気持である。研究業績といつても大したものはないが,平凡な一大学教授が今日まで歩んで来たあとを振りかえつて,ここに書きとめておくことも,後の人のために多少の役には立つかも知れない。研究したことどもは時折総説の形で書いてあるからここには詳しくは述べず,主として私の研究してきた環境とか背景について書き記しておきたい。
わが一代記を書くわけではないが,一応,なぜ私が研究生活をするようになつたかについてはじめに申し述べておこう。
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