◆特集 ケーススタデイ
アテトーゼ型脳性まひ児の食事動作の改善について
森田 早紀子
1
1ボバース記念病院
pp.35-43
発行日 1983年2月15日
Published Date 1983/2/15
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Ⅰ はじめに
アテトーゼ児は坐位や歩行が可能になっても上肢に問題をなおかつ残すことが多い。それは上肢を動かす度に頭の位置や坐位姿勢をくずしてしまい、動作の遂行を困難にし、随意的努力によりさらに異常な姿勢運動パターンが増強されるからである。このようなアテトーゼ児に対し、食事動作の自立を目的とした従来のOTアプローチは、文献的にも少なく、足で食べたり、自助具等で代償的に機能を獲得させていくことにあり、治療的分析や指導の体系化はされていない。そこで小児領域のOTとしてこの分野の治療的体系化を痛感しアテトーゼ児の食事の問題を上肢機能に限定し、一症例の治療を通して述べる。
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