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編集後記
宮崎 明美
pp.718
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200633
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もうすぐ梅雨,うららかな春の時期が短かったように感じるのは,私だけだろうか.
7月号の特集は「目に見える障害とどう向き合うか—先天性欠損児の作業療法」である.座談会では2人のお母様との対談が収められていて,学ぶところが多い.母親としての思いや,子どもの成長とともに節目となる時期への対応が語られており,その時期の様子が目に浮かぶようだ.お2人のお母様が出会い,友人になれたことも子育てをしていく過程で大きな力になったと思う.そして家族の長としてドーンと構えてくれていたお父様の存在も,子どもや母親にとってどれだけ重要か,あらためて感じた.両親と協働しながら,子どもたちのできる体験・できる喜びを通して,子ども自身の「あきらめない心を育む」ことが大切という司会の柴田氏の言葉は,作業療法(OT)を通して子育ての応援をする大事な心構えといえる.自信をもって心豊かな人として成長していくことを応援できるのも,OTならではのことではないだろうか.
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