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編集後記
宮崎 明美
pp.1154
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200400
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深夜,編集後記を書いていると突然,秋の虫の声が聞こえてきた.あれ!? つい先日までせみの声がにぎやかだったのに……と,秋の訪れに驚かされる.
さて,今月の特集は「発達障害のある人のライフステージを通したOTのかかわり」である.多かれ少なかれ発達障害領域で働くOTは誰・も・が,発達障害すなわち自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)がある子どもたちにかかわっているといっても過言ではないだろう.日本に感覚統合療法が導入されたころ,学習障害と並行して自閉症がある子どもたちへのかかわりが少しずつ始まっていたのを思い出す.世間で“発達障害”という言葉が定着しはじめたころ,精神科領域のOTや医師から「発達障害がベースにあるような人が多くて……これまでの統合失調症とはちょっと違う若い人がいる」という言葉も聞こえてきた.発達障害がある子どもたちを追跡した結果ではなく,突然降って湧いたように,目の前に精神科領域の話を突きつけられたような印象だった.
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