特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 3 入院編:急性期からの栄養療法各論
11.炎症性腸疾患における栄養マネジメント:入院から外来まで—患者個人に合わせて多職種で行う
宮谷 侑佑
1
Yusuke MIYATANI
1
1University of Chicago Medicine, Inflammatory Bowel Disease Center
pp.703-710
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901190
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炎症性腸疾患(IBD*1)は,潰瘍性大腸炎とCrohn病からなる慢性疾患である。比較的若年に発症し,根治治療がないため長期にわたり治療を継続する必要がある。食事を含む栄養マネジメントは患者の生活に直結するため,リスクや病態を正しく評価し,患者に間違った認識を植え付けないようにすることが重要である。IBDは,患者数の増加と患者の高齢化に伴い,専門医だけでなくホスピタリストにとっても,遭遇する機会が今後増加することが予想される。
本稿では,治療としての栄養療法から食事までを含めた栄養マネジメントに関するエビデンスを整理する。
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